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サンゴの移植

01:03

ここ数日間、南寄りの風が吹き心地よい日が続きました。
南からのでかいうねりには参りましたが・・・連日行われたサンゴ保全活動も無事に終了です。
うねりがある中での激浅レイシガイ捕獲活動はなかなか大変で、途中から気持ち悪くなりましたけどね・・・(笑)

今日は『サンゴの移植』です。

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今回移植したサンゴは2008年5月末に誕生したものです。
阿嘉島臨海研究所内で人工授精させ幼生をつくり、ピン型の基盤に着床させ湾内で大切に育てられたウスエダミドリイシです。
湾内からの引き上げ作業は慎重に行われ、たくさんのチビサンゴを確認するとみんな思わずにっこり。

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産卵からだと約1年8カ月経過しているようですが、大きいものでは直径・高さともに10㎝近いものもありました。
約230株のチビサンゴたちを7名のガイド人で移植です。

まずは移植場所の掃除です。
岩肌に『藻』がついているとサンゴが着床しないのでワイヤーブラシでゴシゴシ磨きます。

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今回はピン型基盤なのでピンの径にあうような穴に水中ボンドを少々詰め込み、ピンを入れます。
ぐらつきがないように&吹っ飛んでいかないようにしっかり固定します

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作業が終わればお祈りです
『頑張って育ってくれよ~~』ってな感じで(笑)

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今回のピン型基盤は非常に短時間で行うことができたので、1時間ちょいの潜水で終了できました。
どうやらこのサンゴたちも4~5年で産卵するようです。
台風のうねりで飛んでいかないことを祈っておきましょう。

下の写真は4年前に移植したもの

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研究員I氏の話だと今年産卵する可能性が高いようです。6月が楽しみですね~。

さて明日は一日事務作業に追われたいと思います・・・(泣)






コメント

  1. すえ | URL | -

    なるほど~。
    そうやって移植をされているんですね。四年前の珊瑚立派です
    移植から関わっている皆さんからしたら、成長を見るのが嬉しいですよね
    我が子の成長を見てるような

    台風に負けないで元気に育ってほしいです

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